ツイッター小説 140字の風景(面白い)

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140字の風景(面白い系)②

飴ちゃん

悪夢に悩まされている。

連日連夜だ。

もう夢か現実かも。

恐ろしい女が追ってくる。

マンションのエレベーターで

寸での所で逃げ切る。

安堵していると

目標階に行く途中で止まった。

まさか? 扉がゆっくりと開く。

そこには、、。

「飴ちゃん食べる?」

あんた誰だ!

無垢

客先を回っていた。

道端に小さな女の子が。

泣いているようだ。

「どうしたの?迷子かな?」

尋ねると顔を覆ったまま

『お人形がいないの!』

嗚咽しながら答えた。

『あそこに落とした。』

橋の下を指差す。

「どこ?」

欄干から覗き込む。

『浣腸!』

無邪気に笑う。

ニアミス

インターフォンが鳴る。

画面には見知らぬ女性。

保険の勧誘のようだ。

結構だと告げると

話だけでもと目を潤ませる。

仕方なく玄関に出ると

部屋まで入ってくる。

一方的な説明が続き

綺麗な人だなぁ

などと考えていると

再びインターフォンが。

画面には恋人の姿が、、。

離脱

呼吸が苦しい。

しかしもう少し。

あのカーブを曲がれば

あとは直線で500m。

42.195km、

壮大な旅であった。

沸き上がる充実感。

ランナーズハイか!

沿道の声援も聞こえない。

ゴールであろう

アーチを潜り抜けた。

「お客さん!開園まだなんですけど。」

遊園地入口だった 💦

猛進

人気シンガーのライブ。

最後はあの名曲だ。

ギター、ベース

パーカッションが脇を固める。

みんなノリノリだ。

特にパーカッションの

ノリがいい。

サビに入り

パーカッションが口ずさむ。

コーラスか?

いや少しデカ過ぎないか?

会場がざわつく。

メンバーも立ち尽くす 💦

苦笑

曲はレミオロメン、粉雪。

自慢のカラオケ、

彼女も見てる。

この曲は歌い出しが重要だ。

呼吸を合わせて、、はい!

こ~なゆき~🎵 、、

ん! 間違った!

イントロは続く。

彼女が首を傾げる。

落ち着け! 次こそ! はい!

こ~なゆ🎵 、あれ?

まだイントロだ。壊れてるの ?💦

ハロウィン

ハッピーハロウィン!

子供達が列をなして歩く。

忙しく忘れていた。

今年もやるか!笑

ジェイソンの仮面を被り

インターフォンを押す。

反応はない と、

ゆっくりドアが開く。

銃声と同時に腹部へ痛み

意識が遠のく。

「クラッカー、そんな痛い?」

妻が呆れて苦笑する。

同居者

残業で終電ギリギリだ。

何とか午前様を免れる。

一刻も早く疲れと

汗を流したい。

浴室に直行する。

シャワーで済ませ

脱衣場で髪を拭く。

ホッとひと息。

突然背中に悪寒が走る。

後ろに何かいる。

独り暮らしのはずだった。

まさか! 意を決して振り向く。

にゃ~!😸

脅迫者

朝靄掛かる道を

いつものように歩く。

突然背中に

何か押し当てられた。

感覚から銃口か!

「振り向くな!そのまま進め!」

刺激しないように進む。

しばらく行くと音楽が。

ラジオ体操らしい。

1、2、3、4!

老人達が手足の運動。

「一緒にやれ!」

何が目的? 💦

冷汗

平日の午後だからか

主婦層が多い気がする。

馴染みのない土地だ

知り合いはいないだろう。

週に一度逢瀬を重ねてきた。

お互い家庭のある身だ。

万が一もあってはならない。

コーヒーをふた口啜り

早々に店を出ていつもの

ホテルへ向かう。

『パパ?』

後から聞き慣れた声が!

奇行

仕事帰りに。

コンビニから女性が出て来た。

僕より少し年下かな?

二十歳前後に見える。

何か買ったようだ。

袋を子供のように

振り回して歩き出した。

しばらく付いて歩くと

ガードレールに腰掛けた。

袋から取り出した

ケーキらしい食べ物を

僕に差出し微笑んだ。

早合点

長年の功績を称え

表彰者が発表される。

今回は正直自分しかいない。

もちろん回りもそんな空気だ。

「ミクタギさん、いよいよですね!」

『ありがとう。いやまだわからんよ 笑』

いよいよ発表だ。

今年の表彰者は、、。

松本さんです!

潮が引くように

誰もいなくなった。

恐妻

昼飯の時間だ。

エレベーターに向かう。

あちらから総務の山口さん

30前後で少し色気がある。

関係ないのだが

何故かドキドキする。

すれ違う瞬間

目配せをしたような気がした。

もしかして?

ニヤニヤして歩いていると

能面のような顔をした妻が

その先で手招きしていた。

天然

手掛けた店の

グランドオープンを迎えた。

大盛況で店内は

人で溢れかえっている。

良かった。何とか成功だな。

この3ヶ月この案件に

精根込めてきた。

店先に落ちていたチラシが

ふと目に入った。

今回のオープン告知。

それを見て愕然とした。

ここ違う店だった!😅

泥酔

忘年会シーズン

今年は諸般の事情で。

そう言えば去年

隣席におじさまが。

向かえの部下らしき男と熱弁

酒量が増えると共に

ヒートアップしていく。

おじさまの呂律が怪しい。

しゃくりも増えてきた。

嫌な予感は的中

その場で激しく嘔吐。

それを見た私も

綺麗にリバース。

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