2022-02

140字の連載小説

ツイッター小説 140字の連載小説『観音様のヒモ』⑦

140字の連載小説『観音様のヒモ』⑦(完結) 7. 「早川って名字を利用したのよ。」 沙織は申し訳なさそうに語り始めた。 「一連のやり取りは全てお芝居。皆、エキストラ。」 『え?』 夏樹は身を乗り出した。 「私は堅気の娘だし、桑嶋君も私の幼...
140字の連載小説

ツイッター小説 140字の連載小説『観音様のヒモ』⑥

140字の連載小説『観音様のヒモ』⑥ 6. 顔面蒼白の猪俣。その場に跪き、沙織に頭を下げた。 【すみません。殺すつもりはなかったんです。】 涙ながらに赦しを乞う。沙織が近付いてしゃがみ込んだ。 「自首、してくれるよね?」 何度も頷く猪俣……...