2021-12

文庫本レビュー

いつか、虹の向こうへ ネタバレなし(伊岡瞬)職も家族も失った元刑事が新たに暮らす家族たち……。

いつか、虹の向こうへ ネタバレなし(伊岡瞬) 序盤抑えるべきポイント 訳アリの元刑事・尾木遼平が今夜も安酒で酔っぱらう。 気持ち良く歩く帰り道、一人の若い娘・高瀬早希に遭遇。「ホテルに泊まらないか?」と誘いを受ける。話を聴くが要領を得ない。...
140字の連載小説

ツイッター小説 140字の連載小説『観音様のヒモ』④

140字の連載小説『観音様のヒモ』④ 4. 沙織が振り向くと、何とそこには夏樹が立っていた。横には原田もいる。 「夏樹?なんで?」 『いや、沙織さん普通じゃなかったので……付いて来ちゃいました。』 「邪魔しないで!」 沙織は桑嶋に向き直る。...
140字の連載小説

ツイッター小説 140字の連載小説『観音様のヒモ』③

140字の連載小説『観音様のヒモ』③ 3. 秋も深まり色付いた葉が道路一面を埋め尽くしている。 東京郊外の沙織邸にも、やがて凍てつく冬がやってくる。 夏樹が戻ると見知らぬセンチュリーが停まっていた。 玄関で原田に出会す。その奥から、ひと目で...
文庫本レビュー

瑠璃の雫 ネタバレなし(伊岡瞬)次弟の突然死に感じていた違和感。両親の離婚。壊れかけていた彼女を救ったものは……。

瑠璃の雫 ネタバレなし(伊岡瞬) 序盤 抑えるべきポイント 小学校6年の杉原美緒は違和感を抱えながら生きていた。 次弟の突然死。傍に居た長弟。その後アル中になった母。両親の離婚。そして出ていった父。親指を噛む癖を持つ自分。 入退院を繰り返す...