140字の風景(アラカルト)

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ツイッター小説 140字の風景(アラカルト)

140字の風景(アラカルト)⑦ 秘密 祖父は優しい人だった。 連れ合いを早くに亡くし 一人この屋敷に住み続けた。 そして孫である私を 特に可愛がってくれた。 しかし私は知っていた。 深夜、地下室に降りる祖父 そこで暫し談笑を始める。 白骨化...
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ツイッター小説 140字の風景(アラカルト)

140字の風景(アラカルト)⑥ 虹の橋 起きたら全て夢であった。 その想いは叶う事はなかった。 微睡みの中、溢れた涙の向こうに 懐かしい光景が浮かぶ。 まだ短い尻尾を振りながら 幼き日の君がやってくる。 帰ってきてくれたのかい? 懐に向かい...
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ツイッター小説 140字の風景(アラカルト)

140字の風景(アラカルト)⑤ 追憶… あれから歳月が流れ あらゆる感情が心の一番奥に 封じ込められた。 しかし真新しい原稿用紙に 最初から物語を 描いていくつもりでも いつかのあの場面が どうしても甦り 筆を止めてしまう。 愛した人の気持...
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ツイッター小説 140字の風景(アラカルト)

140字の風景(アラカルト)④ 慰労 今日が仕事納め。 ラストスパートは 意外とハードだった。 今夜は一人で慰労会だな。 独りごちて 行き付けの暖簾をくぐる。 いらっしゃい! 大将の出迎えに導かれ カウンターに座る。 タチの良いのが入ってる...
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140字の風景(アラカルト)③ 仙台 前に帰ったのはいつだったか? 仙台駅の手前、 長町駅で降りた。 原っぱが広がっていた この土地は再開発で 高層マンションや 大型店舗が広がり始めている。 そんな街並みを通り抜け 我が家へ向かう。 ここは...
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140字の風景(アラカルト)② 愛妻 夏は冷酒に真イカの刺身。 妻の気遣いが嬉しい。 冬は温めの燗と 炙ったイカかな?笑 そんな戯れ言を 呟きながら杯を進める。 私にも頂戴! 空いた盃を突き出す。 注いだ酒を 一気に呑み干しおかわり! 付き...
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140字の風景(アラカルト)① 誤算 搭乗手続きの後 出発の案内を待つ。 何とか逃げ切れそうだ。 1時間もすれば機上の人。 証拠は全て処分した。 自分に繋がるものは何もない 。 それにあの金は 表には出せない。 スマホで残高の確認をする。 ...