2021-05

140字の風景(アラカルト)

ツイッター小説 140字の風景(アラカルト)

140字の風景(アラカルト)⑦ 秘密 祖父は優しい人だった。 連れ合いを早くに亡くし 一人この屋敷に住み続けた。 そして孫である私を 特に可愛がってくれた。 しかし私は知っていた。 深夜、地下室に降りる祖父 そこで暫し談笑を始める。 白骨化...
140字の風景(アラカルト)

ツイッター小説 140字の風景(アラカルト)

140字の風景(アラカルト)⑥ 虹の橋 起きたら全て夢であった。 その想いは叶う事はなかった。 微睡みの中、溢れた涙の向こうに 懐かしい光景が浮かぶ。 まだ短い尻尾を振りながら 幼き日の君がやってくる。 帰ってきてくれたのかい? 懐に向かい...
140字の風景(恋愛)

ツイッター小説 140字の風景(恋愛)

140字の風景(恋愛系)④ 決壊 切り出したのは どっちだったろう。 “ もう別れようか。” この数ヶ月、たぶんお互いが 何度も考えた言葉だと思う。 やっと言えたのか? とうとう言ってしまったのか? すれ違いの日々はいつしか 二人の関係さえ...
140字の風景(面白い)

ツイッター小説 140字の風景(面白い)

140字の風景(面白い系)④ SNS これは浮気ではない。 相談に乗るだけだ。 そう言い聞かせて 待ち合わせ場所へ。 SNSで意気投合し やり取りの中 相談を持ち掛けられた。 ご主人に不倫疑惑があるらしい。 和食店の個室で相手を待つ。 “ ...
ミニ小説

ミニ小説 傑作集 およそ2000文字程度に、長短合わせた内容を盛り込んだ小説集

ミニ小説 傑作(日常に潜む心の闇) 均衡の崩れ 所謂、新興住宅街に引っ越して 既に1年の時が過ぎた。 近隣の居住者は親切な人が多く 住み心地は最高だった。 まだ子供のいない我が家は 溶け込めるのか不安だったが そんな心配は杞憂だったようだ。...