東野圭吾 危険なビーナス ネタバレなし!母の死の真相とは?テレビでドラマ化された作品。

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東野圭吾 危険なビーナス

本編あらすじ

登場人物

手島伯朗はくろう・・・動物病院副院長

手島一清・・・伯朗の父 死亡

矢神禎子ていこ・・・伯朗の母 死亡

矢神康治・・・禎子の再婚相手

矢神明人・・・康治と禎子の子 伯朗の異父弟

矢神楓・・・明人の妻

矢神波恵・・・康治の妹

矢神康之介・・・矢神家元当主 康治の父 死亡

兼岩順子・・・禎子の妹

兼岩憲三・・・順子の夫

手島伯朗は

動物病院の副院長をしている。

高齢の院長から養子になって

病院を引き継いで欲しいと

急かされている状況だ。

伯朗の父母は二人とも

既に他界している。

それ故、

養子に入っても問題ないだろう

というのが院長の言い分だ。

しかし伯朗には

手島姓に関しての拘りがあり

躊躇している状態である。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

そんなある日

一人の女性から連絡が入った。

矢神楓、明人の妻であるという。

米国から帰国後、

明人が行方不明になったらしい。

伯朗に一緒に

探して欲しいと懇願された。

何故、伯朗の元に来たのか?

矢神家とのしがらみが

一番少ないから

というのが理由らしい。

伯朗は禎子が矢神家に入り

死亡するまでに矢神家に

養子縁組する話もあったが

手島姓への拘りから断った。

従って相続に関しては

一切無関係となっている。

今回の明人の失踪は

矢神家の相続に絡むものだ

と見ている楓は

伯朗に協力を求めたのだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

矢神家から

長く遠ざかっていた伯朗は

楓と共にまず叔母の順子を訪ねた。

矢神家の現状を知るためだ。

二人を迎えた順子と夫の憲三は

矢神家の現当主・康治が

病に伏せていることを伝える。

そのため康治に

万が一の事があった場合

明人が相続人となる。

それが理由ではないかと。

しかし調べを進めるうち

伯朗の父・一清の死後

母・禎子と矢神泰治が

どのように知り合ったのか

明らかになる。

それは画家であった一清の

絵がきっかけとなっていた。

そしてもう一つ

禎子の死の真相である。

禎子の母、伯朗の祖母の家で

禎子は亡くなった。

それも浴槽で溺死。

事故死として。

伯郎や康治、明人も

当時から不信に思っていた。

何故白昼に浴槽で溺死するのか?

警察も再三調べたが

他殺の証拠は挙がらなかった。

この二つのポイントが

その後大きく事態を

動かしていくことになる。

本編見どころ

伯朗の父・一清の絵と

母・禎子の死。

この二つが物語の焦点となる。

一清の絵が晩年

変わった印象が確かにあった。

それは何故だったのか??

そして禎子は何故

白昼入浴しようと思ったのか?

そこに矢神家の人間は

絡んでいるのか?

明人が失踪した原因は何か?

明人の妻の素性は?

このあたりのクエッションを

読み解いてください。

読後感

作者特有のシリアスなお話を

コミカルに描く作風が

この作品にも反映されている。

主人公・手島伯朗は

突然現れた義弟の妻に

終始翻弄される。

そして段々好きになってしまう。

しかし相手は義弟の妻。

葛藤しながら一緒に事件を追う

二人の行く末も

気になるところでした。

話の本線外でも

しっかり楽しませてくれる。

東野圭吾の人気たる所以ですね。

伯朗の母・禎子が矢神康治と結婚し

その後、明人が生まれ、そんな中

伯朗は終始手島姓に拘った。

だから禎子の死後

康治や明人と疎遠になった。

しかし家族4人で

暮らした僅かな時間は

確実に絆を築いていた。

そしてその絆が事件を解決した

と言っても過言ではないだろう。

人の思いは分からない。

ただ、共に何かを共有する中で

何かが生まれる

ことは否定できない。

その何かが時には

誰かを助けることもある。

今回の何かは間違いなく

絆だったと思う。

作者紹介

東野圭吾

1958年

大阪府生まれ。

1985年「放課後」で

第31回江戸川乱歩賞 受賞

1999年「秘密」で

第52回日本推理作家協会賞 

2006年「容疑者Xの献身」で

第134回直木賞 受賞

代表作

「夢幻花」「新参者」

「祈りの幕が下りる時」

読者の感想

嫁さんがドラマを視ていたので、物語の内容は知らないのに楓の正体と、“犯人”が誰かを解っていながら読みました。 最後少し駆け足の展開であったり、色々と突っ込む点もありますが、スリリングな展開にページをめくる手が止まらずに読み終えたのは流石東野圭吾作品です。 それにしても途中までは、旧家のドロドロした遺産相続がメインかと思いきや、まさかのミスリードでしたね ところで“犯人”の罪状って建造物への放火容疑以外あるのかな? 事情を説明すれば、何の問題もなく家捜しできるんじゃない?

例によってテレビドラマの妻夫木君や吉高さんが本の中で動き回っていた。テレビも見ることは見たけれど、時々だったので、ストーリーもあまり覚えておらず、ある程度新鮮な気持ちで読むことができた。フラクタル図形、ウラムの螺旋、サヴァン症候群、理系出身の東野さんらしさが随所にあらわれていた。伯郎は楓がいいらしいけれど、やっぱり助手の蔭山さんがいい。楓以上にきらりと光っている存在だ。「見てから読むか、読んでから見るか」、人それぞれだろうけれど、この作品は明らかに原作の方が面白いと思う。

すっごい面白かったー!!!失踪した弟、突然現れた弟の新妻、そして落ちぶれた富豪一族との絡み。謎を追いつつ、主人公の女癖の悪さに苦笑いしつつ、グイグイ引き込まれた。数学とこの世界の真理と脳科学が複雑に関係した事件とその決着はお見事!気持ちよかった〜。ついでに主人公の恋模様も気になる。楓もいいんだけど、私は動物看護師の蔭山助手が好きだな。続編はないのかなー?

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